大学マジ楽しい

例えば「海に連れて行って」と言われた時には必ずその風景を一度は(礼儀として)思い浮かべてみるのと同じように、「大学生活は慣れた?」と聞かれたら、大学生活に慣れた自分の姿を想像してから「入ったら入っただよね」とか「還ok啊(まあ、いい感じ)」とか、回答に困ってみる。

空港から降りた時のこの国の新鮮な匂いも気付けば忘れて、あの祖国の豚汁麺の味も思い出せない。

それは「忘れた」のではなく、

「思い出せない」訳でもない。

そういえば、

学校の近くのカレー屋さんが美味しすぎて、日本のCoCo壱には到底戻れなさそう。シンガポールの味付け、そして肉がなんとも旨い。120元。紅茶付き。良い。店員のお兄さんも、悪くない。壁に飾ってある小物もセンスがいい。こんな店に色んな人を連れてきたら、味が薄まりそう。一人で来たら、周りを見渡しているうちに食べ終わってしまう。そのくらいの旨さだ。

街を自転車で通りながら辺りを見回すと、「吉野家」や「すき家」があちこちに見える。たまに食べる贅沢(に数えられる)な吉野家の牛丼も、恐らく日本の味には到底追いつかないだろう。それでも、贅沢だと思えば豪華に見える。そもそも吉野家が贅沢な世界に来ている感覚なんてなかったのに、何故か吉野家が贅沢な世界にいる。何故。

大学に着いてから授業のある校舎まで歩く。台湾の女の子は美人が多い気がする。どうしても目がいってしまう。目がいってしまった女性の方々、すまん………..。…..飾らない分、ありのままの「美」が表れている。ありのまますぎて、30度超えの気候の中着ているTシャツからブラジャーが透けている。透けすぎて、何も感じなくなった。おっぱいかあ。

授業がつまらないので、携帯でも取り出す。適当にアプリを開く。そういえば、Tinderで知り合った人も9月になってからあまり連絡をよこさなくなった。新しい環境に入って、或いは日常に戻って、憂鬱なルーティンから抜けてまた何処かに入り込むことができたのだろうか。そんなワンナイトは、こんな朝にまた何処かで終わろうとしているのだろうか。

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そういえば、

美味しいカレー屋さんを紹介してくれたのもTinderで知り合った人だった。美味しいカレーに集中するか、可愛げな横顔をこっそり覗くか、

結局二兎なんて追えないものなんだけど。

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そういえば、

「海に連れて行って」と言ったのは僕で、「大学生活は慣れた?(開學如何?)」と既読の付かないLINEで聞いていたのも僕だ。

この土地の季節がまだまだ終わらない分、果てしない想像が許されている気がする。

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