2017.07.08

エレベーターが好きなやつはエレベーターに乗るし、エスカレーターが好きなやつはエスカレーターに乗って昇っていく。

道の端に腰掛ける。フリックザフリントをしてから深呼吸をする。

窓を開けて愉快な音楽を街に流しつつ走るあのトラックの中で、地図を広げて青年が運転手に道を指示している。

エスカレーターが好きなやつはエスカレーターに乗るし、階段が好きなやつは階段を昇っていく。

多くの人間が右から左に去っていく。僕の顔を一瞥して、また去っていく。誰も僕のことなんか覚えていない。僕は、深呼吸をしている。

また同じトラックが右から左に通り過ぎていく。その青年は、同じく地図を目一杯に広げている。全開の窓からは愉快な音楽が流れている。

エスカレーターで立ち止まって、去りゆくフロアを眺める。急ぎ足で昇って、次のフロアの表示に目をやる。

次のフロアに着いて、またエスカレーターに乗る。

暑い夏の午前は、これの繰り返しである。

 


 

思い立って、書いた 特に意味はない

 

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